こんにちは!フミタカです。
今回の羆風(ひぐまかぜ)!はこれは漫画になります。
それもどちらかというと新しい書籍ですね。矢口高雄先生が漫画化した作品です!
この話の元ネタは三毛別羆事件(さんけべつヒグマじけん)!
凄惨な獣害事件としてYouTube動画でも多数紹介してあり、内容もかなり詳細に語られてます!
因みに小説作品としては、「熊嵐」、「慟哭の谷」といったものが有名かと思います。
昔の読書3「羆風」
この本を読んだ動機
私は最初映画でこの事件を知りました。確か「熊嵐」という映画でした。子供心に衝撃が残るような映画で、この映画を見て、熊って恐ろしい一面があるのだと理解したと思います。
その後に小説「熊嵐」「慟哭の谷」を読むんでが、どうも印象が薄いです。ようは映画を見た後に小説を読んだために、何と言うかどことなく白けてるいうか、映画見た後に小説読むって失敗ですよね(笑)
その点「羆風(ひぐまかぜ)」は
漫画で読みやすい
かなり取材がされており、情報が信用できるというのもあり、結構ハマって読んでました。話がリアルなんですよね!
下記画像は当時に被害者の資料です。
この漫画を描いた矢口高雄先生は、戸川幸夫先生の小説とは別に、この事件を詳細に取材した木村氏からの話を元に書いているようです。その木村氏とは、林務管という仕事の合間に、奇跡の生存者4名、討伐隊にかかわった方、幼少とはいえ当時の話を見聞きしてる方、といった生き証人30数名を実際に取材して事件の詳細を事細かに取材したようです。それが現実味のある物語につながってるのではと思います。
この本の感想
やっぱり野生動物との付き合い方を考えさせれらると思いましたね!
この羆風の犯人である「羆袈裟懸け」!最初にトウキビを人間から盗みます。勿論そこで羆を駆除するために、トウキビを盗まれた農家が、猟師に頼むのですが、その時に猟師が熊を仕留め損ねます。その報復として「羆袈裟懸け」が人間を襲いだすといった感じです。
この結果として、最初サトウキビを盗まれた段階で、適切な処置をしておけば!とか最初に上手く「羆袈裟懸け」を射殺できていれば、甚大な被害にはならなかったとなるのでしょうが、そんなに簡単にいくはずないと思うのが私の感想です。私は仕事関係で農家の方と接する機会が多いのですが、今イノシシの被害にとても困ってます。勿論色んな対策をするのですが、中々イノシシも捕まらないのですよね。そのイノシシより賢いとされる熊なら、なおさら難しいと思います。
もう1つ例を挙げれば、これも獣害事件として有名な「福岡大ワンゲル部熊襲撃事件」があります。この時も最初羆に大学生がリュックを盗られたそうです。そのリュックを大学生が取り返したために熊に襲撃を受けるうになました!
これも結果としては、リュックを取り返したのが、ダメだった!となるのでしょうが、そんな事普通は分からないし、リュックに大切なものが入っていたら、取り返そうとなるのが、普通だと思います。
まあ今後できることは、事件を教訓にして、もし同じようなケースに陥った場合の対処法の1つとして覚えておくことかな?と思います。
この本の付録
この漫画は、後半の3分の1は
「飴色角と三本指」という話が付属されてます。
この物語は、簡単にいうとニホンカモシカという動物と猟師の戦いの物語です。これも多分戸川幸夫先生の作品にあったと思うのですが、ちょっと覚えてないですね。これもいい話なんで、読んでみると面白いと思います。
最後に
ブログを読んでいただいてありがとうございます。
今後ともよろしくお願いします。